竜の姿をみた少女


   竜の姿をみた少女13


「かなちゃん。この村には、長い
杖をついたおじいさんなんて、一
人もいないよ。どこのひとかな」
みんなそういいます。
「じゃあ、私だけ、あのおじいさ
んをみているのかしら」
かなは、ふしぎに思いました。



八月末のある日。
むし暑い日でした。
かなは、湖のほとりで、またおじ
いさんに会いました。
「暑いのぅ」
そういいながら、おじいさんはか
なの横に腰をおろしました。



「ぴゅー、ぴゅぅー」
湖の方から、涼しい風が吹いてき
ました。


           つづく



    昨日の分は、こちら


http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20091008#p1



 初めて読んでくださったかたへ


http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20090927#p1



「竜の姿をみた少女」は、童話
竜神になった三郎」の続編。



童話「竜神になった三郎」は、
みほようこの二冊目の童話集「竜
神になった三郎」に収録されてい
ます。






    童話「竜神になった三郎」


http://www.geocities.jp/dowakan/saburou1.html




童話集「竜神になった三郎」の紹介


http://www.geocities.jp/dowakan/douwasyuu2.html



  ビーケーワン

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