竜の姿をみた少女17
『あんなひどいことをされたのに、
おまえは少しも兄たちをにくんで
おらぬ。なぜじゃ』、わしを助け
てくれた神様は、そういったけれ
どね」
おじいさんは、湖につきおとされ
た時の様子を、話してくれました。
「その人のことを、心から信じて
いれば、どんなにひどいことをさ
れても、その人をうらんだり、に
くんだりできないものだというこ
とを、わしはその時知ったのじゃ。
その人のことを信じるということ
は、いい所も悪い所も、すべて認
めてあげるということなのだろうね」
おじいさんは、自分にいいきかせ
るようにいいました。
つづく
昨日の分は、こちら
http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20091012#p1
初めて読んでくださったかたへ
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「竜の姿をみた少女」は、童話
「竜神になった三郎」の続編。
童話「竜神になった三郎」は、
みほようこの二冊目の童話集「竜
神になった三郎」に収録されてい
ます。
童話「竜神になった三郎」
http://www.geocities.jp/dowakan/saburou1.html
童話集「竜神になった三郎」の紹介
http://www.geocities.jp/dowakan/douwasyuu2.html
http://www.bk1.co.jp/product/2434727