竜の姿をみた少女25
「とうちゃんに話をしてあげよう
と思って」
「きびしい修行を、何万年も続け
ると、体の色が真っ白になるのじゃ。
わしも、しっかり修行をして、純
白色の美しい竜になりたいと思っ
ている」
「竜の世界も、大変ですね」
「人間の世界と同じじゃ」
おじいさんは、笑いながらそうい
いました。
その時、「ぴゅぅー」と、涼しい
風が吹いてきました。
「かな。この風は、だれが吹いて
いるか、知っているかな」
「だれが吹いているの」
「竜が吹いているのじゃ」
「竜が?」
つづく
昨日の分は、こちら
http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20091020#p1
初めて読んでくださったかたへ
http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20090927#p1
「竜の姿をみた少女」は、童話
「竜神になった三郎」の続編。
童話「竜神になった三郎」は、
みほようこの二冊目の童話集「竜
神になった三郎」に収録されてい
ます。
童話「竜神になった三郎」
http://www.geocities.jp/dowakan/saburou1.html
童話集「竜神になった三郎」の紹介
http://www.geocities.jp/dowakan/douwasyuu2.html
http://www.bk1.co.jp/product/2434727