竜の姿をみた少女35
「奥さまが、私に?」
「そうじゃ。竜がいると信じてい
るかなに、どうしても会いたいら
しい。
さあ、かな。わしの背中にお乗り。
妻が待っている諏訪湖へ行こう。
すぐもどってくるから、心配しな
くてもだいじょうぶだじゃ」
おじいさんは、そういいました。
かなは、いわれるままにおじいさ
んの背中に乗りました。
「さあ、出発するぞ」
おじいさんは、再び竜の姿になり
ました。
「はぁっ、はっ」
おじいさんは、大きな息をはくと、
空高くまいあがりました。
つづく
昨日の分は、こちら
http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20091030#p1
初めて読んでくださったかたへ
http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20090927#p1
「竜の姿をみた少女」は、童話
「竜神になった三郎」の続編。
童話「竜神になった三郎」は、
みほようこの二冊目の童話集「竜
神になった三郎」に収録されてい
ます。
童話「竜神になった三郎」
http://www.geocities.jp/dowakan/saburou1.html
童話集「竜神になった三郎」の紹介
http://www.geocities.jp/dowakan/douwasyuu2.html
http://www.bk1.co.jp/product/2434727