竜の姿をみた少女


   竜の姿をみた少女1


http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20090927#p1




   「竜の姿をみた少女」より


「がばっ」
「がば、がばっ」
「ばしゃっ」
遠くで大きな音がしました。
そして、湖に大きな波がたちました。



「なんだろう?」
みると、湖のむこうから、竜らし
きものが近づいてきました。
うすい黄色の竜でした。



竜の体には、銀色のうろこがたく
さんついています。
そのうろこが太陽にあたり、きら
っきらっと光っていました。



らんらんと光るするどい目。
すっとのびた大きな二本の角。
やりをうえたようなたくさんのきば。
長さは、かなの身の丈の五倍以上あ
るでしょうか。
大きな美しい竜でした。 
  


今、みほようこの五冊目の童話集
「竜の姿をみた少女」を、「鳥影社」
で制作中。
12月10日頃 発売の予定。



信州諏訪の「風の神様」から聞い
た話。
収録される童話は、「竜の姿をみた
少女」と「女神さまとの約束」。



     表表紙




       裏表紙




       表表紙側の帯文


たてしな山のふもとの村に伝わっ
ている「竜になった三郎」の話。
その話を信じた少女は、しらかば
湖のほとりで、ふしぎなおじいさ
んに会いました。


信州の湖を訪ねたときに、「風の
神様」からきいたお話。