ライオンめざめる


   ライオンめざめる1


http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20061104#p1



「次の日」「次の日」とおせば、
「ライオンめざめる」を続けて続
けて読むことができます。



信州諏訪の「風の神様」から聞い
たお話。


童話「ライオンめざめる」は、
みほようこの四冊目の童話集
「ライオンめざめる」に収録され
ています。



 「ライオンめざめる」より


「うー、わん、わん」
とつぜん、りゅうが大声でほえま
した。
びっくりしてふりむくと、杖をつ
いた白いひげのおじいさんが、後
にたっていました。



「どうしたのじゃ」
おじいさんが、にこにこしながら
近づいてきました。
「おじいさん、このライオンね、
時々うーんうーんってうなるの。
なぜうなるのかしら」
かなは、おじいさんに聞きました。



「そうか、ちょっとわしにみせて
ごらん」
おじいさんはロケットを手にのせ、
じっとみています。
おじいさんがロケットをやさくし
なでた時、ふしぎなことがおこり
ました。



おじいさんの手の中で、ライオン
がだんだんに大きくなってきたの
です。
二センチくらいだったライオンが、
十センチくらいになり、二十セン
チくらいの大きさになりました。










  「ライオンめざめる」裏表紙