雪んこの舞


   雪んこの舞2


るみも生まれてすぐ、おかあさん
から雪の舞の手ほどきを受けました。
「ちら、ちら、ちら」
「ちーら、ちーら、ちーら」
これが雪の舞の基本です。



おかあさんはるみの前で、何度も
何度もおどってみせました。
しかし目のみえないるみには、ど
うやっておどったらいいのか見当
もつきません。



「るみ、右の手を高くあげ、それ
から左の足をあげるのよ」
おかあさんはるみの手をとって、
何度も教えてくれるのですが、る
みには少しもわかりません。


             つづく



    昨日の分は、こちら。


http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20100113#p1



童話「雪んこの舞」は、みほようこ
の初めての童話集・「風の神様から
のおくりもの」に収録されています。






風の神様からのおくりもの―諏訪の童話

風の神様からのおくりもの―諏訪の童話



この本は、わずかしか残部がありま
せん。
bk1」・出版元の「鳥影社」には、
まだ本があるようです。


http://www.bk1.jp/product/02056682