雪んこの舞8
最後までちゃんとまった雪んこは、
一人もいません。
るみも最初は上手にまっていたの
ですが、途中からすとーんと落ち
てしまいました。
その様子をみていた空の神様は、
ほとほとこまってしまいました。
さっそく風をよび、どうしたらい
いかと相談しました。
その結果、何度も下界におりる練
習をしなくてはだめだということ
になりました。
空の国では十ニ月に二回、一月に
入ると一週間も続けて、舞のリハ
ーサルがおこなわれました。
さあ、おどろいたのは下界に住ん
でいる人間たちです。
十ニ月に雪がふるのは、三十年ぶ
りのことです。
それも大雪でした。
一月にはいると、毎日毎日雪がふ
りました。
つづく
昨日の分は、こちら。
http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20100119#p1
初めて読んでくださったかたへ
http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20100113#p1
童話「雪んこの舞」は、みほようこ
の初めての童話集・「風の神様から
のおくりもの」に収録されています。
- 作者: みほようこ,長野ひろかず
- 出版社/メーカー: 鳥影社
- 発売日: 2001/08
- メディア: 単行本
- クリック: 67回
- この商品を含むブログ (542件) を見る