福寿草になった少女2
「明神さま、どうかわしらに元気
なこどもをお授けください」
そういって、二人は、明神さまに
朝晩お願いしていました。
二人は、こどもが大好きです。
「長者さま、あそぼ」
「おくさま、あやとりしましょ」
やしきの庭へ、近所のこどもたち
が、おおぜい遊びにきます。
「じゃんけんぽん」
「あいこでしょ」
「もーいいかい」
「まぁーだだよ」
やしきの広い庭からは、近所のこ
どもたちの元気な声が、聞こえて
きます。
つづく
昨日の分は、こちら。
http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20100126#p1
童話「福寿草になった少女」は、
みほようこの二冊目の童話集「竜神
になった三郎」に、収録されています。
信州諏訪の「風の神様」から聞いた話。