守屋山に黄金色の花が咲いた


  守屋山に黄金色の花が咲いた6


「少女よ、少女よ。目をさますの
じゃ。こんな所でねていると、か
ぜをひくぞ。
わしは、この山に住んでいる明神
じゃ。



今日は、おまえに良いものをみせ
てあげよう。
わしの後をついておいで」
その声は、いつか聞いたことのあ
る明神さまの声でした。
少女は、声のする方にむかって歩
いていきました。



どの位歩いたのでしょうか。
ふもとのひあたりの良い場所につ
いた時、少女はあっと驚きの声を
あげました。



何百年もの間、おおぜいの人が探
してもみつけることができなかっ
た黄金色の花が、どて一面に咲い
ているではありませんか。
それも一本や二本ではありません。


            つづく



   昨日の分は、こちら。


http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20100225#p1



   初めて読んでくださったかたへ


http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20100221#p



童話「守屋山に黄金色の花が咲い
た」は、みほようこの初めての童
話集「風の神様からのおくりもの」
に収録されています。





風の神様からのおくりもの―諏訪の童話

風の神様からのおくりもの―諏訪の童話



下記の書店には、本の在庫がある
ようです。


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