黄金色のまゆ玉13
明神さまが授かった黄金色のまゆ
玉は、三十年に一つしか手にいれ
ることができない貴重なまゆ玉で
した。
たとえ、明神さまがもう一つ黄金
色のまゆ玉をほしいと思っても、
手に入れることはできなかったの
です。
明神さまは、黄金色のまゆ玉を、
とても大切にしています。
愛する奥さんにも、手をふれさせ
ないほど、黄金色のまゆ玉を大切
にしていたのです。
明神さまは、黄金色のまゆ玉を手
にするたびに、「諏訪地方の人々
が、無事でくらせますように。
そして、人々が幸せになれますよ
うに」
つづく
昨日の分は、こちら。
http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20100320#p1
初めて読んだくださったかたへ
http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20100309#p1
諏訪湖には、「おみわたり」の伝
説があります。
「黄金色のまゆ玉」は、その伝説
をヒントにして、みほようこが書
いた物語。