ライオンめざめる


   ライオンめざめる3


「娘が生まれ、七才になった日、
ライオンのロケットを、娘にプレゼ
ントしよう」
おとうさんは、そう心に決めました。



そして、そんな日がくるのを、楽し
みにして待っていたのです。
「かな、とてもよくにあうよ。
ロケットを大切にするのだよ」
おとうさんは、にっこりしながらい
いました。



何カ月かすぎました。
ある夏の夜のことでした。
「うーん・・・うーん・・・」
どこからか、うなり声が聞こえて
きます。
「だれかしら?」
かなは、声のする方へ行ってみま
した。


          つづく



   昨日の分は、こちら。


http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20100604#p1



   初めて読んでくださったかたへ


http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20100603#p1



童話「ライオンめざめる」は、
みほようこの四冊目の童話集
「ライオンめざめる」に収録され
ています。



   童話集「ライオンめざめる」


http://www.geocities.jp/dowakan/douwasyuu4.html







  「ライオンめざめる」裏表紙