ライオンめざめる


  ライオンめざめる17


「そうだ。みんなでライオンを
送って行こう。
わしも近いうちに西の国へ行き
たいと思っていたところじゃ。



かなとりゅうも、いっしょにい
こう。
さあ、かな。りゅうをだいて、ラ
イオンの背中へおのり」
神さまがいいました。



「さあ、かなさん。私の背中へ乗
ってください。
いっしょに私が住んでいた国へ行
きましょう」
ライオンがいいました。 



かなとりゅうと神さまは、ライオ
ンの背中に乗りました。
「さあ、出発するぞぅ」
「うおー」
ライオンは一声高くほえると、空
高くまいあがりました。



かなの家が、かなが住んでいる
高原が、だんだんに小さくなり、
とうとう見えなくなってしまい
ました。
かなたちは、いくつもの山、い
くつもの海をこえて、西へ西へ
ととんで行きます。


             おわり



   前回の分は、こちら。


http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20100623#p1



   初めて読んでくださったかたへ


http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20100603#p1



童話「ライオンめざめる」は、
みほようこの四冊目の童話集
「ライオンめざめる」に収録され
ています。



   童話集「ライオンめざめる」


http://www.geocities.jp/dowakan/douwasyuu4.html







  「ライオンめざめる」裏表紙