かきつばたになった少女


 かきつばたになった少女2


かきつばたのひとみは、いつも
きらきら輝いていました。
かきつばたをみた人は、あまり
の美しさにびっくりしました。



「なんて美しい少女だろう。
この世にこんな美しい少女がい
るのだね」と。



かきつばたは、姿が美しいだけ
でなく、笑顔のすてきな、心の
やさしい少女でした。
かきつばたのそばにいると、ど
の人もほっとし、心がなごみま
した。



そんな少女だったので、神様や
女神さまたちから、「かきつばた、
かきつばた」といって、かわい
がられています。


        つづく



   前回の分は、こちら。


http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20100627#p2



   初めて読んでくださったかたへ


http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20100627#p2



「かきつばたになった少女」は、
信州の霧ケ峰高原にある八島湿原
に咲いているかきつばたの話。
信州諏訪の「風の神様」から聞
いた話。



「かきつばたになった少女」は、
みほようこの四冊目の童話集
「ライオンめざめる」に、収録
されています。



童話集「ライオンめざめる」は、
2006年10月、「鳥影社」
から発行されました。





    童話集「ライオンめざめる」


http://www.geocities.jp/dowakan/douwasyuu4.html