童話「女神さまとの約束」は、
みほようこの五冊目の童話集「竜
の姿をみた少女」に、収録されて
います。
童話「女神さまとの約束」
http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20010102#p1
童話集「竜の姿をみた少女」は、
昨年(2009年)12月、
「鳥影社」から発行されました。
童話集「竜の姿をみた少女」は、
信州の二つの湖(しらかば湖白駒池)
を訪ねた時に、諏訪の「風の神様」
から聞いた話。
風の神様からのおくりものシリーズ5。
挿絵は、長野ひろかず先生。
六枚のすてきな挿絵が入っています。
「女神さまとの約束」より
その時、どこからか声がきこえてき
ました。
「ふく。なぜ、私との約束をやぶっ
たのですか。
私は、あなたが、最後まで約束を守
ってくれると信じていました。
私のてつだいをしてもらおうと、あ
なたを黄金色の花が咲いている場所
へつれてきたのです。
それなのに、あなたは・・・。
とても残念です。約束を守るという
ことは、むずかしいことですね。
でも、どんなことがあっても、約束
はちゃんと守らなくていけません。
とくに、神様との約束は・・・ね。
一つでも赤い木の実を食べたものは、
もう自分の家に帰ることはできない
のです」
女神さまの声でした。