女神さまとの約束


 「女神さまとの約束」より


その時、どこからか声がきこえて
きました。
「ふく。なぜ、私との約束をやぶ
ったのですか。
私は、あなたが、最後まで約束を
守ってくれると信じていました。



私のてつだいをしてもらおうと、
あなたを黄金色の花が咲いている
場所へつれてきたのです。
それなのに、あなたは・・・。
とても残念です。約束を守るとい
うことは、むずかしいことですね。



でも、どんなことがあっても、約束
はちゃんと守らなくていけません。
とくに、神様との約束は・・・ね。
一つでも赤い木の実を食べたものは、
もう自分の家に帰ることはできない
のです」
女神さまの声でした。



童話「女神さまとの約束」は、
みほようこの五冊目の童話集「竜の
姿をみた少女」に収録されています。



童話集「竜の姿をみた少女」は、
2009年12月、「鳥影社」から
発行されました。



童話集「竜の姿をみた少女」は、
信州の「しらかば湖」と「白駒の
池」を訪ねた時に、諏訪の「風の
神様」から聞いた話。
風の神様からのおくりものシリー
ズ5。



     女神さまとの約束


http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20010102#p1





http://www.bk1.jp/product/03220629