蛇の室・かぶら矢の試練(大国主命3)


    蛇の室・かぶら矢の試練 7


大国主命がとほうにくれていると、目
の前にねずみがとびだしてきました。
「うちはほらほら、そとはすぶすぶ」
ねずみは、そういいました。



「中はがらんどうで、外はすぼまって
いますよ」と、伝えたかったのでしょ
うか。
大国主命が、足元をどんとふむと、下
は大きな穴になっていました。



穴の中へ入り、身をかがめ隠れている
と、近くまで燃えて来た火は穴の上を
走り、向こうへ遠のいていきました。



大国主命がほっとしていると、さっき
のねずみが、口に矢をくわえ持ってき
ました。
羽根の部分は、ねずみたちがかじって
なくなっていましたが、本体だけは無
傷でした。


          つづく 



蛇の室・かぶら矢の試練 1

http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20130204#p1


蛇の室・かぶら矢の試練 2

http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20130205#p1


蛇の室・かぶら矢の試練 3

http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20130206#p1


蛇の室・かぶら矢の試練 4

http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20130207#p1


蛇の室・かぶら矢の試練 5

http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20130208#p1


蛇の室・かぶら矢の試練 6

http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20130209#p1
 

    

「蛇の室・かぶら矢の試練」は、「いな
ばの白うさぎ」「赤い猪」のつづきです。
読んでいないかたは、お暇な時に読んで
くださいね。


http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20130203#p1