古事記神話「古事記物語」


  伊耶那岐命と伊耶那美命 17


伊耶那岐命は、筑紫の日向の橘の
あわき原に着きました。
「わしは、なんと醜い汚れた国へ
行っていたものだ。体についた汚
れを、川で洗って清めよう」
伊耶那岐命は、みそぎをしました。



その時投げ捨てた杖・帯・袋・衣・
はかまなどが、すべて神になりま
した。



「上の瀬は、流れが急だ。下の瀬は、
流れがゆるやかだ」
そういいながら、伊耶那岐命は中ほ
どの瀬に飛びこみ、体を清めました。
その時にも、たくさんの神が生まれ
ました。


         つづく