古事記神話「古事記物語」


 天照大御神須佐之男命 8 


「くそのような物は、弟が酔って
はいたのでは」
「田のあぜをこわしたのも、溝を
埋めたのも、土地を広くしようと
思ってやったのでしょう」
天照大御神は、須佐之男命がやっ
たことをかばいました。



その後。
須佐之男命のいたずらは、だんだん
にひどくなっていきました。
ある日。
天照大御神が、はた織り小屋で女神
たちに布を織らせていた時。
須佐之男命は天井に穴を開け、皮を
はいだ斑入りの馬を、その穴から落
しました。


      つづく