古事記神話「古事記物語」


    八岐大蛇 7


八岐大蛇は、八つの酒桶に頭をつっ
こむと、うまそうに酒を飲み始めま
した。
酒を飲みよっぱらった八岐大蛇は、
「どでーん」という大きな音をたて
倒れてしまいました。
そして「ぐわぁーぐわぁ」と大きな
いびきをかき寝てしまいました。



命は、持っていた長い剣で、八岐大
蛇をずたずたに切り刻みました。
その血が、肥の河に流れ、川の水が
真っ赤にそまりました。
尾を切り刻んでいた時、「かちん」
という音がして、剣の先が欠けてし
まいました。


          つづく