古事記神話「古事記物語」


   大国主命の試練 34


大国主命は、命が大切にしている
太刀と弓矢・玉のついた天の詔琴
(のりこと)をかかえ、須勢理比売を
背負って、やしきを逃げだしました。



太刀と弓矢は、蘇生の特殊能力を
もっている神の武具。
天の詔琴は、権威ある命令を出す
時に奏でる神器でした。



ところが、抱えていた琴が、木の
幹にぶつかり、「じゃら・じゃら・
じゃらーん」と、大きな音をたて
鳴りだしました。


         つづく