古事記神話「古事記物語」


   少名毘古那 4


大国主命は、少名毘古那とともに、
豊かな暮らしやすい国を作ってい
きました。
しばらくして、少名毘古那は、常
世の国へ帰っていってしまいました。
大国主命は「これから一人で立派
な国を作っていけるだろうか」と
心配しました。



そんな時。
海を照らして寄ってくる神がいま
した。
「わしをちゃんとまつってくれた
ら、協力して立派な国を作ってあ
げよう」
「どのようにまつればいいでしょ
うか」



「わしを、倭(やまと)の東の青々
した山の上にまつりなさい」
神様は、そういいました。
この神様が、御諸山(みもろやま)
の上に鎮座している大物主なのです。


       つづく