古事記神話「古事記物語」


    国譲り 4


相談の結果、つかわされたのが、天
菩比神(あめのほひのかみ)。
「そちが治めている葦原中国は、天
照大御神の御子が治めるべき国であ
る。この国を御子に譲っていただき
たい」



「わしは、義父の須佐之男命が治め
ていた国を引き継ぎ、何十年もの長
い年月をかけて、人々とともに豊か
な暮らしやすい国をつくってきた。
その国を、なぜ天照大御神の御子に
譲らなくてはならないのだ。誰が何
といおうと、この国は譲れない」


       つづく