2017-06-14 海彦山彦 童話 豊玉比売 9 海の神が鯛の喉を調べると、大き なつり針がささっていました。 すぐにつり針を取り出し、きれい に洗い清めました。 「山彦よ。探していた針は、これ かな」 「はい。その針です」 「このつり針を兄に返す時、こう いいなさい。このつり針は、ぼん やりの針・猛り狂う針・貧しい針・ 役立たずの針といって、後ろ手に 兄にわたしなさい」 そして、続けていいました。 つづく