竹取物語


大伴御行大納言と龍の頸の玉 5


一方、大納言は、「かぐや姫を迎
えるには、この家ではみすぼらし
い」といって、立派な家を建てま
した。
壁は、漆を塗り、その上に蒔絵を。
屋根は、糸をいろいろな色に染め
てふきました。
襖は、豪華な綾織物に絵を。



大納言は、前からいた妻たちとは
別居し、かぐや姫と結婚するのだ
といって、一人で暮らしています。



大納言は、家来たちからの連絡を、
首を長くして待っていました。
でも、いくら待っても、連絡があ
りません。


         つづく