竹取物語


大伴御行大納言と龍の頸の玉 15


もしわしが、龍をつかまえていた
ら、龍に殺されていただろう。お
まえたちが、龍をつかまえないで
いてくれてほっとした。大悪党の
かぐや姫は、わしやわしの家来た
ちを殺そうとして、こんな難題を
だしたのだ。今後は、かぐや姫
家へは近寄らない。おまえたちも、
あのあたりを歩いてはならぬ」と。



大納言は、屋敷に残っていた財産
を、帰ってきた家来たちに与えま
した。
大納言のうわさを聞いた元の奥方
たちは、腹をかかえて笑いました。


         つづく