竹取物語


帝のお召しに応じないかぐや姫 22


むしろ、悲しい気持でいっぱいで
す。でも、月の国へ帰ってきなさ
いと命令されれば、いやでも帰る
よりしかたがありません」
姫は、おじいさんとおばあさんと
一緒に泣きました。



使用人たちも、長い間、優しい姫
と暮らしてきたので、姫が月に帰
ってしまうと聞き、悲しい気持でい
っぱいでした。
どの人も水さえ喉に通らないほど、
かぐや姫のことを心配しました。


        つづく