2017-12-20 火とぼし山 童話 次郎の見合い 7 一ヶ月後。 きよと次郎は、再び会いました。 「次郎さん。姪の人と見合いをし たの」 きよが、さりげなく聞きました。 次郎の見合いの話など、きよは 聞きたくありません。 でも、気になってしかたがなかっ たのです。 「うん。した」 「次郎さんは、その人と会わない といったのに、どうして会ったの」 「きよちゃん、ごめん。おれ、主人 にことわりきれなかったんだ」 次郎が、すまなそうにいいました。 つづく