女神さまからのおくりもの

[童話]女神さまからのおくりもの


女神さまからのおくりもの 50


第四章 ゆうすげの花咲く高原で 1


八年がすぎました。
清太は、二十才。
きよは、十七才になりました。
きよは、美しい娘に成長しました。


庄屋の家では、畑やたんぼの仕事を
する人、山の仕事をする人、蚕を飼
う人、台所の手伝いをする人など、
おおぜいの人が働いています。


「みなさん、ご苦労さま。さあ、お
茶にしてください」
「五郎さん。一郎ちゃんの足のけが、
よくなったの」
「おじょうさま、やっとよくなりま
した」
「よかったね」


       つづく