女神さまからのおくりもの

[童話]女神さまからのおくりもの


女神さまからのおくりもの 17


第二章 諏訪からきた少年 1


それから二年がすぎました。
まゆみの実が桃色になった秋の
ある日。
庄屋の家へ、少年がやってきま
した。


「清太。これが、わしの一人娘、
きよじゃ。今、九才」
「きよです。よろしく」
「おらの名は、清太。十二才。諏
訪からきました。おじょうさま、
よろしくお願いします」
「清太には、白駒の世話をしても
らおうと思っている」


      つづく