2019-06-10 小さな音楽会 童話 [童話]小さな音楽会 小さな音楽会 12 しじゅうからがどんなとびかたをするのか、どん な美しいスーツをきているのか、ひろには見当も つきません。 「ぴーひょろろ、ピーヒョロロ」と鳴くとびが、 どの位の大きさなのか、全くわかりません。 でも、ひろにとっては、そんなことはどうでも良 かったのです。 庭にきていた小鳥たちも、一羽さり二羽さって、 しずかになりました。 なごりおしそうに残っていたすずめも、「ちゅん ちゅん」となきながら、林へ帰っていきました。 つづく