八岐大蛇


     八岐大蛇 1


高天原で大あばれをした須佐之男
は、神様たちによって、高天原から
追放されてしまいました。



須佐之男命が降りてきた所は、出雲
の国肥の河のほとり、鳥髪でした。



川をながめていると、上流からはし
が流れてきました。
「上流には、人が住んでいるようだ。
行ってみるか」
須佐之男命は、川にそって登ってい
きました。



すると、一軒の家がありました。
中へ入ると、老夫と老婆が、娘の肩
に手をかけ泣いています。
「おまえたちは、誰じゃ」


      つづく