2017-11-23から1日間の記事一覧

火とぼし山

湖の氷の上を歩く娘 7 「私、一分でも早く、次郎さんに 会いたかったから」 「きよちゃん。湖の氷は、まだ薄 い。氷が割れたら、どうするの。 こんな寒い夜、湖に落ちたら死 んでしまうよ。たのむから、危険 なことはしないでね」 次郎は、きよのことが心配…