愛犬りゅう「ばいばい、またね」

愛犬りゅう「ばいばい、またね」23


「どすん」
近くで大きな音がした。
ぼくは、びっくりして目をさました。
そして、「わっ」とさけんだ。
「何の音だろう?」
台所の方へ行ってみた。



すると・・・。
大きなガスボンベの横に、ガス屋のおじさ
んが立っていた。
「ああ、びっくりした。なんだ、ガス屋
のおじさんが、ボンベを持ってきたのか」
おじさんは、あーちゃんに用事があるのか、
背伸びをして台所の窓から中をのぞいてい
る。




「ガスコンロの具合でも見ていたのだろう
か? あーちゃんに用事があるなら、声をか
ければ良いのに」
「おじさんは、何をしているのだろう?早
くあーちゃんに知らせなくては・・・」
ぼくはあせった。


つづく