お月さまの耳かざり




今日のお月さまは、細い三日月です。
その時、お月さまにむかって、きらっきらっ
と光りながら、星が近づいてくるのをみつけ
ました。
その星は、だんだんにお月さまに近づいてき
ます。



あの星はたしか金星、よいの明星とか、明け
の明星とかよばれている星です。
「お月さまと星が、衝突するのではないかし
ら」
かなは心配になりました。
「あっ、たいへん!」
かなが大声でさけんだ時、お月さまの耳のあ
たりに、金星がぴたっとつきました。


   ― 「お月さまの耳かざり」より −



  
    お月さまの耳かざり

http://www.geocities.jp/dowakan/husigiotukisama.html




童話「お月さまの耳かざり」は、みほようこ
の三冊目の本・「ふしぎな鈴」に収録されて
います。



 ふしぎな鈴


リーン・リーン・リーン…。
500年の時をへて、心やさしい小桜姫と
現代の少女を結ぶ、美しい鈴の音が聞こえる。
風の神様が、そっと教えてくれたお話。




http://www.bk1.co.jp/product/2593627


http://www.7andy.jp/books/detail?accd=31593021