竜の姿をみた少女


   竜の姿をみた少女27


そんな人間たちのまちがった思いが、
竜の世界にも、影響を与えているの
じゃ。どの人も、まず人のことを考
えられると良いのじゃがのぅ」
おじいさんは、遠くをみながらいい
ました。



「おじいさん。おじいさんの胸から
もれている光は、何ですか」
「かなは、この光がみえるの」
「はい、見えます。黄金色の美しい
光がみえます」
「そうか。見えるのか」
おじいさんは、ふところから黄金色
の玉をとりだしました。



「私、さっきから、その光が気にな
ってしかたがありませんでした」
「それで、わしの胸ばかりみていた
のか。この玉は、真澄の玉じゃ」
「ますみの玉?」


              つづく



童話「竜の姿をみた少女」は、童話
竜神になった三郎」の続編。



童話「竜神になった三郎」は、
みほようこの二冊目の童話集「竜神
なった三郎」に収録されています。






     童話「竜神になった三郎」


http://www.geocities.jp/dowakan/saburou1.html




    童話集「竜神になった三郎」


http://www.geocities.jp/dowakan/douwasyuu2.html



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