ふしぎな鈴24
おじいさんといっしょにみたせみ
の羽化は、忘れられない思い出に
なりました。
おじいさんもおばあさんも、花や
小鳥が好きな心のやさしい人でした。
かなが五才の時。
おじいさんが病気でなくなりまし
た。脳こうそくでした。
かなは、人の死に初めてであいま
した。
温かだったおじいさんの体が、氷
のように冷たくなっていくのが信
じられませんでした。
「じいちゃん、じいちゃん」
いくらよびかけても、おじいさん
は何も返事をしてくれません。
つづく
昨日の分は、こちら。
http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20081203#p1
「ふしぎな鈴」は、みほようこの
三冊目の童話。
2005年9月、「鳥影社」から
発行されました。
リーン・リーン・リーン。…
五百年の時をへて、心やさしい小
桜姫と現代の少女をむすぶ、美し
い鈴の音が聞こえる。
信州諏訪の「風の神様」が、そっ
と教えてくれたお話。
http://www.bk1.jp/product/02593627
「鳥影社」へ直接注文することも
できます。
送料は無料です。