2008-12-17 母の短歌35 短歌 枯芝をしのぎて赤く萌へいでし スカンポに今日も雨ふりしきる 亡き夫と移り住みたる頃を思ひ 傷つきし箪笥を丹念に磨く 過ぎしのみ言ふは老ひたるあかしなりと 自ら言ひて友は笑ひぬ 水張りし田の面に映る三日月を 会合に急ぐ足止めて見る