ふしぎな鈴36
ー 校長先生と桜の鈴 ー
それから何カ月か過ぎました。
かなは一年生になりました。
かなの小学校へ、長いひげの校長
先生がふにんしてきました。
小柄な色黒の先生でした。
先生のひとみは温かく、いつもき
らきらと輝いていました。
かなは校長先生が大好きでした。
かなだけでなく、こどもたちはみ
んな校長先生が好きだったのです。
校長先生は、毎朝校門の前にたっ
て、こどもたちを迎えます。
「かな、おはよう。元気かな」
「まさし、おはよう。かぜはもう
よくなったかな」
校長先生は、こどもたち一人一人
に、やさしく声をかけます。
つづく
昨日の分は、こちら。
http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20081217#p1
「ふしぎな鈴」は、みほようこの
三冊目の童話。
2005年9月、「鳥影社」から
発行されました。
リーン・リーン・リーン。…
五百年の時をへて、心やさしい小
桜姫と現代の少女をむすぶ、美し
い鈴の音が聞こえる。
信州諏訪の「風の神様」が、そっ
と教えてくれたお話。
http://www.bk1.jp/product/02593627
「鳥影社」へ直接注文することも
できます。
送料は無料です。