ふしぎな鈴


  ふしぎな鈴45


かなとりゅうは、いつもの道を走
ったり、歩いたり、休んだりしな
がら散歩しました。



細い道のまわりには、ずっとたん
ぼが続いています。
たんぼにはかりとったばかりの稲
が、はざ(稲を干すためのたな)
にかけてありました。
はざのまわりを、赤とんぼがすー
いすーいととんでいます。



雲ひとつない真っ青な西の空が、
だんだんにうすいクリーム色に変
わってきました。
かなとりゅうは、たちどまって西
の空をじっとみていました。



すると、空の色がうすい橙色から、
濃い橙色になりました。
「なんてきれいだろう」
みていると、もっと美しいあかね
色になりました。


             つづく



      昨日の分は、こちら。


http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20081226#p1



「ふしぎな鈴」は、みほようこ
三冊目の童話。
2005年9月、「鳥影社」から
発行されました。









リーン・リーン・リーン。…
五百年の時をへて、心やさしい小
桜姫と現代の少女をむすぶ、美し
い鈴の音が聞こえる。
信州諏訪の「風の神様」が、そっ
と教えてくれたお話。



http://www.bk1.jp/product/02593627



「鳥影社」へ直接注文することも
できます。
    
   送料は無料です。


http://www.choeisha.com/