ふしぎな鈴46
どのくらいの時間がすぎたのでし
ょうか。
気がつくと、あたりはうす暗くな
っていました。うす暗くなった道
を、かなとりゅうは、家にいそぎ
ました。
長い坂道をのぼり、平らな道にで
た時、空にはもうお月さまがでて
いました。
今日のお月さまは細い三日月です。
その時、お月さまにむかって、き
らっきらっと光りながら、星が近
づいてくるのをみつけました。
その星はだんだんにお月さまに近
づいてきます。
あの星はたしか金星、よいの明星
とか明けの明星とかよばれている
星です。
「お月さまと星が、衝突するので
はないかしら」
かなは心配になりました。
つづく
昨日の分は、こちら。
http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20081227#p1
「ふしぎな鈴」は、みほようこの
三冊目の童話。
2005年9月、「鳥影社」から
発行されました。
リーン・リーン・リーン。…
五百年の時をへて、心やさしい小
桜姫と現代の少女をむすぶ、美し
い鈴の音が聞こえる。
信州諏訪の「風の神様」が、そっ
と教えてくれたお話。
http://www.bk1.jp/product/02593627
「鳥影社」へ直接注文することも
できます。
送料は無料です。