ふしぎな鈴49
おかあさんは乳にがんができて、
この間手術をしたばかりでした。
おかあさんは乳を切ってしまった
ので、手が上にあがりません。
ふっくらしていたおかあさんの顔
が、日ごとにやせていくのをみて、
かなは心配でたまりませんでした。
「そうだ、この星の耳かざりをかあ
ちゃんにあげよう。
そうすれば、かあちゃんはきっとよ
くなるだろう」
かなはそう思いました。
そして、おかあさんの耳に、星の耳
かざりをつけてあげました。
すると・・・。
おかあさんのほおが、ほんのり赤く
なりました。
つづく
昨日の分は、こちら。
http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20081230#p1
「ふしぎな鈴」は、みほようこの
三冊目の童話。
2005年9月、「鳥影社」から
発行されました。
リーン・リーン・リーン。…
五百年の時をへて、心やさしい小
桜姫と現代の少女をむすぶ、美し
い鈴の音が聞こえる。
信州諏訪の「風の神様」が、そっ
と教えてくれたお話。
http://www.bk1.jp/product/02593627
「鳥影社」へ直接注文することも
できます。
送料は無料です。