ふしぎな鈴


   ふしぎな鈴59


すると、先生の背中のリュックが、
鈴めがけてころんところがってき
ました。
そして、灰色のリュックも、ピカッ
ピカッ、キラッキラキラと、黄金色
に輝きだしたのです。



「なんて美しい鈴の音だろう。
私はこの桃の鈴をもっている少女
に会える日を、ずっと長い間、そ
う五百年近くじっと待っていたの
です。



やっと、探していた鈴と少女に会
うことができました。
私はとてもうれしい。



私はただの古いリュックではない
のです。
遠い昔、三浦家に伝わったリュック
で、行きたいと思う所へ、さっと飛
んでいけるふしぎなリュックなのです。


             つづく



     昨日の分は、こちら。


http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20090109#p1



「ふしぎな鈴」は、みほようこ
三冊目の童話。
2005年9月、「鳥影社」から
発行されました。









リーン・リーン・リーン。…
五百年の時をへて、心やさしい小
桜姫と現代の少女をむすぶ、美し
い鈴の音が聞こえる。
信州諏訪の「風の神様」が、そっ
と教えてくれたお話。



http://www.bk1.jp/product/02593627



「鳥影社」へ直接注文することも
できます。
    
   送料は無料です。


http://www.choeisha.com/