2009-02-13 母の短歌93 短歌 トンネルを抜けしまなかひに遠山郷の 盛る紅葉の山並の見ゆ 静まれる平岡ダムに影落し 飛行機雲の西に伸び行く 満天皇の落葉がくれに瑞々し 藪柑子の朱実色冴えて見ゆ 白糸のレースのごとき蜘蛛の巣の 日にきらめきて霜のとけゆく