女神さまからのおくりもの


 女神さまからのおくりもの16


白駒がいました。
白駒は、何事もなかったかのように、
草を食べています。
「良かった・・・。白駒、どこへ行って
いたの。心配したぞ。
おれ、白駒が帰ってこなかったら、ど
うしようと思った」
清太は、白駒にかけより、ほおずりし
ました。



白駒は、「心配かけてごめんね」とい
うように、清太に甘えました。
清太は、白駒がどこかへ行っていたこ
とを、誰にも話すことができませんで
した。



「おじょうさま。実は、白駒が・・・」
「何、清太さん」
「いや、なんでもない」
「変な清太さん。困ったことがあった
ら、何でも話してね」
きよがいいました。


             つづく