女神さまからのおくりもの48
「わが家でも、特別な日しか、白米
のごはんは食べないわ。
普通の日は、麦やあわ・さつまいも・
豆などが入っているごはんを、食べ
ている」
「どの家でもそうだね。
おらの家は貧乏だったから、あわや
さつまいもの中に、ほんの少し米が
入ったご飯だったよ。
でも、とうちゃんやかあちゃんと一
緒に食べたご飯は、うまかったな」
清太は、母が作ってくれた料理を思
い出しながらいいました。
二人は、たわいない話をしながら、
むすびを食べました。幸せなひとと
きでした。
しばらくして、きよが改まった口調
でいいました。
「清太さん。私、縁談の話があるの。
ほら、清太さんも知っている小諸の
次郎さん。
次郎さんと所帯をもったらどうかと
いわれているの。
つづく
昨日の分は、こちら
http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20090317#p1
初めて読んでくださった人へ
女神さまからのおくりもの1