女神さまからのおくりもの85
清太は、その足音から逃げるように、
湖のまわりを夢中で走りました。
どのくらい走ったでしょうか。
十分? いや、二十分?
清太は、力の限り走りました。
「ばたっ」
気がついた時、清太は穴に落ちてい
ました。
片足が穴にはまっています。
耳をすますと、「たったった、たっ
たった」という足音は、もう聞こえ
ません。
「ああ、こわかった」
清太は、大きなため息をつきました。
つづく
昨日の分は、こちら
http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20090423#p1
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女神さまからのおくりもの1