女神さまとの約束27
「はい。守ります」
ふくは、そう答えました。
白駒も、うれしそうに「ひひーん」
とないています。
水たまりの中へ手をいれてみると、
なんとあたたかな湯でした。
黄金色の花は、湯の花だったのです。
ふくと白駒は、あたたかな湯に手と
足をひたしました。
ふくは、花びらを一枚とり、湯にひ
たしました。
そして、黄金色の花びらで、手と足を
さすってみました。
すると、ふしぎなことに、疲れがいっ
ぺんにとれました。
「白駒も、さすってあげるね」
「疲れがとれますように」と祈りなが
ら、ふくは白駒の体をさすってあげま
した。
つづく
昨日の分は、こちら
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女神さまとの約束1