有明山に住む鬼・八面大王


  有明山に住む鬼・八面大王32


「何もえんりょすることはない。
あやさんの家だと思って、ゆっく
りとまっていきなさい」



あやは、二人のことばにあまえ、
雪がとけるまで弥助の家にお世話
になることにしました。
こうして、さくと弥助・あやの三
人の生活が始まったのです。



雪がとけ始めた春のある日。
「あやさん。ちょっと」
「おかあさん。何ですか」
「あやさん。あやさんは、弥助を
どう思う?」



「心のやさしいすてきなかただと
思いますが」
「あやさん。弥助の嫁になってく
れんか」
さくが、あやにいいました。


            つづく


「つづき」は、推敲終了後、掲載します。



   昨日の分は、こちら


http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20090924#p1



   初めて読んでくださったかたへ


http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20090825#p1