有明山に住む鬼・八面大王32
「何もえんりょすることはない。
あやさんの家だと思って、ゆっく
りとまっていきなさい」
あやは、二人のことばにあまえ、
雪がとけるまで弥助の家にお世話
になることにしました。
こうして、さくと弥助・あやの三
人の生活が始まったのです。
雪がとけ始めた春のある日。
「あやさん。ちょっと」
「おかあさん。何ですか」
「あやさん。あやさんは、弥助を
どう思う?」
「心のやさしいすてきなかただと
思いますが」
「あやさん。弥助の嫁になってく
れんか」
さくが、あやにいいました。
つづく
「つづき」は、推敲終了後、掲載します。
昨日の分は、こちら
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