竜の姿をみた少女22
「私のために、わざわざ?」
「そう、わざわざきたのじゃ。
かなに会いたいと思ってのぅ」
「おじいさん。美しい竜をみせて
いただきありがとうございました。
竜があらわれた時は、びっくりし
ました。竜って、ほんとうにいる
んですね」
「ああ、いるとも。
大昔は、どの人も、かなのように
心が美しかった。
疑うことを知らない、むじゃきな
人ばかりだったのじゃ。
だから、竜の姿をみることができた。
どの人も、神様と話をすることが
できたのだよ」
「えっ、神様と話をすることがで
きたの?」
つづく
昨日の分は、こちら
http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20091017#p1
初めて読んでくださったかたへ
http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20090927#p1
「竜の姿をみた少女」は、童話
「竜神になった三郎」の続編。
童話「竜神になった三郎」は、
みほようこの二冊目の童話集「竜
神になった三郎」に収録されてい
ます。
童話「竜神になった三郎」
http://www.geocities.jp/dowakan/saburou1.html
童話集「竜神になった三郎」の紹介
http://www.geocities.jp/dowakan/douwasyuu2.html
http://www.bk1.co.jp/product/2434727